GEKKAN-WIEN ウィーン日誌

平成元年創刊 ウィーン現地オリジナル取材と編集「月刊ウィーン GEKKAN-WIEN 」編集長が綴る

ヴィラゾンがヴェルテル降板

 シュターツオーパーから今入った連絡によると、マスネ「ヴェルテル」に出演予定だったロランド・ヴィラゾンが声帯手術のため、5月20、24、27、30日の全公演降板となった。なお誰がヴィラゾンの代わりに歌うかは未定。ヴィラゾンは今年いっぱい出演の見込みはないもよう。

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ハンガリー首相

 最近就任したハンガリーのゴルドン・バイナイ Gordon Bajnai 首相がウィーンを訪問し、ファイマン首相と会談した。
 実業界出身のバイナイ首相については、ハンガリー居住者・旅行者・ハンガリーファンのための総合情報誌「月刊ハンガリージャーナル」5月号Vol.90 に詳しい記事が掲載されている。

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シリア大統領

 シリア・アラブ共和国のバシャール・アル・アサド Bashar Al Assad 大統領がウィーンを訪れ、王宮でフィッシャー大統領と会談した。

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生徒デモ

 学校休みが減ることに抗議してオーストリアの高校生以下の生徒による全国デモが今日行なわれた。ウィーンでは午前中から昼ごろにかけておよそ2万5千人(警察発表)の生徒たちが市内中心部で集会とデモ行進を行い、このためリング通りが一時閉鎖された。さしたる混乱はなかったが、シュテファン広場や市庁舎前広場、国会議事堂前、王宮周辺、最寄の地下鉄駅などが生徒たちでごった返した。

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明日ウィーン・マラソン

 明日4月19日(日)、第26回ウィーン・マラソン Vienna City Marathon が開催される。フルマラソンの他、ハーフ、ジュニア、キッズなど4コースがあり、今年の参加者総数は世界106ヶ国から27829人(昨年は30072人)。参加者の圧倒的多数はオーストリア(21486人)が占め、ドイツ(2350人)がそれに続き、イタリア、フランス、ハンガリー、英国、米国と続いて、日本は参加者52人で第19番目に多い。ただし6歳~10歳が対象のキッズ・コースでは19人が申請しているので、オーストリア(1608人)に続いて2番目の参加者数となる。健闘を祈りたい。なおキッズのコースはリングシュトラーセン・ガラリーを8時半にスタート、オペラ座前を通り、ブルクリングを走って、ヘルデンプラッツがゴールの1km。
 この日は多くの路面電車やバスが運行区間を短縮するなど大幅な変更があり、リングを一周する観光路面電車「リング・トラム」は終日運休となる。なお地下鉄は平常通りに運行する。該当道路は6時半から16時まで通行止めとなる。下図を参照されたい。クリックすると見やすくなる。

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ダルカンジェロ降板

 4月19日のロッシーニ「アルジェのイタリア娘」に出演予定だったイルデブランド・ダルカンジェロが病気のためベテランのフェルッチョ・フルラネット Ferruccio Furlanett がムスターファを歌うことになった。シュターツオーパーが今晩発表した。
 リンドロ役がフアン・ディエゴ・フローレスとあって4月16日、19日、22日の全公演チケットが完売。ダルカンジェロも役デビューで注目を集めていた。

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ルクセンブルク首相

 ルクセンブルク大公国のジャン=クロード・ユンカー Jean-Claude Juncker 首相がウィーンを訪れ、ファイマン首相と会談した。

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新緑のウィーン

 復活祭明けの今日、リング通りの街路樹が例年より早く新緑に包まれていた。黄金のヨハン・シュトラウス像で有名な市立公園 Stadtpark ではビキニ姿で芝生に寝そべって肌を焼く人の姿も見られた

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初夏なみのウィーン

 今日は復活祭日曜日。商店は今日と明日も休み。道路舗装工事中で歩きにくいケルントナー通りやグラーベンだが、たくさんの観光客で賑わっている。アイスをなめながら観光散歩する人々の姿が目につく。いつもなら≪ようやく春らしくなった≫とか、年によっては≪まだまだ寒い≫と感じるかだったのに、今年はだいぶ違う。まるで≪初夏≫なのだ。気象台のウィーン観測所の発表では昨日(土曜)に26.7℃となり、スペインのカナリア諸島(23℃)やマラガ(22℃)を上回り、ヨーロッパ最高気温を記録した。

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古希のシュナイダー

 70歳の誕生日を迎えたばかりの指揮者ペーター・シュナイダー Peter Schneider は今日シュターツオーパーでヴァーグナー「パルジファル」を力強く振り、ひときわ大きな喝采を受けた。「パルジファル」はシュターツオーパーでは復活祭の前後3回しか公演しないのが慣例で、来年も同様に4月1日、4日、7日の3回、シュナイダーが指揮する(ただし来年は特別6月30日にも「パルジファル」があることは既に4月2日付の記事で報告してある)。
 今日の「パルジファル」の第二幕開演直前にディレクターのホレンダーが舞台に出て来たので、シュトゥルックマンが病気のため降板したこともあり、更に出演者に変更でもあるのかと心配したが、そうではなくて、指揮者がシュターツオーパー舞台生活60年になるというおめでたい報告だった。1939年3月26日ウィーン生まれのシュナイダーは8歳でウィーン少年合唱団に入り、子供の時から舞台で歌っていたのだ。シュターツオーパーは第二次世界大戦の末期に爆撃を受け、舞台がなかったので劇場が修復されるまではテアター・アン・デア・ヴィーンで公演していた。その時以来の60年ということである。今あるシュターツオーパーの舞台デビューは1984年9月17日「薔薇の騎士」で、これまでにモーツァルト、シュトラウス、ヴァーグナーなどおよそ350公演をこなしている。2004年からシュターツオーパーの名誉会員になった。なお名誉会員で指揮者はシュナイダーの他に小澤征爾音楽監督、リカルド・ムーティ、ズビン・メータがいる。

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フローレス大人気

 シュターツオーパーでドニゼッテイ「愛の妙薬」にネモリーノ役でフアン・ディエゴ・フローレス Juan Diego Flórez (写真左)が久々に登場し、大喝采を受けた。「人知れぬ涙」で盛大な拍手がおこり、指揮のマルコ・アルミリアート Marco Armiliato (写真右)は指揮棒を机の上に置き、長く続く拍手の終わりを待っていたが、終わりそうにないので舞台のフローレスに目配せしてアンコールとなった。ベルコーレ役レオ・ヌッチ Leo Nucci (写真中)とドゥルカモーラ役ブルーノ・デ・シモーネ Bruno de Simone (写真右)のベテランによるすばらしい歌と演技で舞台がいっそう華やかになり、ブラヴォーと笑いを誘った。
 余談だがフローレスは2007年4月23日にウィーンで密やかに結婚(登記)、それが地元紙のスクープでばれてしまい、4月25日のデッセイと共演した「連帯の娘」の公演後、お祝いパーティーが開催された。宗教的には昨年4月5日に故郷ペルーのリマ大聖堂で国王級の結婚式を挙げた。
 フローレス主演の「愛の妙薬」は4月12日にもあり、ダルカンジェロとの共演で「アルジェのイタリア娘」が4月16日、19日、22日にある。

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アラベラ

 今シーズン最後の公演になったシュターツオーパー今晩のリヒャルト・シュトラウス「アラベラ」。大喝采を受けるマンドリカ役モルト・フランク・ラルセン Mort Frank Larsen とアラベラ役アドリアンヌ・ピエチョンカ Adrianne Pieczonka(写真左) 及び指揮者のウルフ・シルマー Ulf Schirmer(写真右)。ピエチョンカとシルマーのコンビによる「アラベラ」は来シーズンは2回公演がある(2010年3月15日と18日)。
 今年50歳になる、ますます冴えるウルフ・シルマーだが、 来シーズンからライプツィヒ・オペラの新音楽総監督になることが決まった。シュターツオーパーでは来シーズンは「アラベラ」の他、「フィガロの結婚」「サロメ」「ナクソス島のアリアドネ」を振る。今シーズンは「フィガロの結婚」では指揮のほか自らチェンバロも演奏したが、次回はどうなるだろうか。

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セルビア首相

 セルビア共和国ボリス・タディッチ Boris Tadic 首相(写真左)が今日ウィーンを訪れ、フィッシャー大統領とファイマン首相と会談。ファイマン首相(写真右)とは経済金融問題や欧州連合加盟問題などについて対談した。

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東京音楽大学オーケストラに大喝采

 東京音楽大学オーケストラが楽友協会大ホールでチャリティーコンサートを行なった。広上淳一 Junichi Hitogami さんの指揮でベートーヴェンの交響曲第1番、リストのピアノ協奏曲第2番、ドヴォジャークの交響曲第8番が演奏された。ピアノのソリストは金子三勇士 Miyuji Kaneko さん(写真下)。金子さんは現在、東京音大1年生である。だが既にハンガリーのリスト音楽院ピアノ科の全課程を2006年に16歳で終了しているそうだ。6歳でハンガリーに単身留学し、バルトーク音楽小学校に通ったという。ほぼ満席の観客から盛大な拍手を受け、金子さんもオーケストラもそれぞれアンコールでこたえた。収益金はサンクト・アンナ小児ガン研究所へ寄付された。

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岡崎信吾個展

 4月3日から30日まで、1区のシュタイナー画廊 Gallery Steiner でウィーン在住の画家岡崎信吾 Shingo Okazaki さんの個展「 WEIZEN ODER KORN 」が開催される。岡崎さんは≪麦≫を描く画家として知られるが、独特の黄金のような黄土色の麦の穂を描いた油彩数点の他、水彩も数点を展示。この秋には横浜での個展を予定している。
 岡崎さんは1938年福岡生まれ。東京芸大卒業後、1973年ウィーンに移住、造形美術アカデミー卒業。国際美術協会会員、ウィーン・キュンストラーハウス会員。
 シュタイナー画廊はシュテファン大聖堂に近い旧市街の古い石畳の路地に面し、ウィーン市時計博物館の隣。建て込んでいる地域なので分かりづらいが、周囲は古きウィーンの面影が残る。
 シュタイナー画廊 gallery STEINER Kurrentgasse 4,1010 Wien tel.(01)2932712
 月曜~金曜11時~20時 土曜10時~17時  入場無料  www.gallery-steiner.com

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シュターツオーパーの来シーズン

 シュターツオーパー Wiener Staatsoper は今日、来シーズン(2009/201)のプログラムを発表した。デイレクターのイオアン・ホレンダー Ioan Holender さん(写真左)と音楽監督の小澤征爾 Seiji Ozawa さんにとって最後のお務めの年となる。
 新シーズンは49演目(うちヴァーグナー9演目、ヴェルディ9演目、シュトラウス5演目、プッチーニ4演目、モーツァルト3演目)を公演する。
 プレミエはショスタコーヴィチ「ムツェンスクのマクベス夫人」(キリル・ぺトレンコ Kirill Petremko 指揮/ハルトマン演出/デノケ;リードル)2009年10月23日(+10月27,30日、11月2、5、9、12、15日)、ヴェルディ「マクベス」(ダニエレ・ガッティ Daniele Gatti /ネミロヴァ/スンネガルド;キーンリサイド)2009年12月7日(+12月10、13、16、21、26日、2010年5月13、16、20、23、26日)、ライマン「メデア」(ミヒャエル・ボーダー Michael Boder/マレッリ/ペテルセン;ロイダー)2010年2月28日(+3月3、6、9、12日)、ヴァーグナー「タンホイザー」(フランツ・ヴェルザー=メスト Franz Welser-Möst /グート/カンペ;ボータ)2010年6月16日(+6月20、24、27日)。
 音楽再演出はヴァーグナー「トリスタンとイゾルデ」(サイモン・ラトル Simon Rattle 指揮/クレーマー演出/ウルマナ;ゼーリッヒ)2009年12月18日&22日、マスネ「マノン」(ベルトラン・ド・ビリー Bertrand de Billy /セルバン/ダムラウまたはネトレプコ;ヴァルガスまたはアラーニャ)2010年1月11、14、17日=ダムラウ&ヴァルガス、5月18、21日ネトレプコ&アラーニャ、シェーンベルク「モーゼとアロン」ロタール・ザグロセク Lothar Zagrosek /ニックラー/グルントヘーバー)2010年3月13、16日、ビゼー「カルメン」マリス・ヤンソンソ Maris Jansons /ゼフィレッリ/エリーナ・ガランチャ Elīna Garanča アンナ・ネトレプコ Anna Netrebko ;ロランド・ヴィラゾン Rolando Villazón イルデブランド・ダルカンジェロ Ildebrando D'Arcangelo2010年5月3、6、9、12、15日
 小澤さんは、「スペードの女王」(2009年9月23、26、29日、10月2日)、「エフゲニー・オネーギン」(10月5、9、13日、2010年5月29日、6月2、5、7日)、「フィガロの結婚」(2010年1月15、18、20、23日)を振る。
 ネトレプコは、上記「カルメン」(2010年5月3、6、9、12、15日)の他、「ボエーム」(2010年4月5、8日)、「清教徒」(4月19、25日)、アラーニャと組んで「マノン」(5月18、21日)を歌う。
 グルベローヴァは、ピエチョンカと共に「ナクソス島のアリアドネ」(2009年9月27日、10月1、6日)、「清教徒」(2010年1月25、30日、2月3日)に出演。
 デッセイはフローレスと共に「夢遊病の女」(2010年4月14、17、20日)を歌う。
 ヴェルザー=メスト指揮/ベヒトルフ演出の「リング」ツィクルスは、≪1≫2009年11月7、8、11、14日 ≪2≫2009年11月21、22、25、28日) ≪3≫2010年3月20、21、25、28日
 2010年6月26日は、シュターツオーパー140年の歴史上最長のディレクターを務めたことになるホレンダーさんのための記念コンサート「音楽回顧1991~2010」。
 シーズン最終日2010年6月30日は例外中の例外、「パルジファル」がヴェルザー=メスト指揮、マイアー、ハンプソン、サルミーネン、グールドの出演で公演される。
 シーズン開幕に際しシュターツオーパーが一般公開される恒例の「開かれた扉の日」は2009年9月1日。

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楽友協会の来シーズンプログラム発表

 楽友協会は今日、来シーズン(2009/2010)のプログラムを発表した。一番多く指揮をするのはクリスティアン・ティーレマン Christian Thielemann (写真は昨年末撮影)で、偶然にも今日4月1日は彼の50回目の誕生日である。ティーレマンは本ブログの3月13日付記事でも紹介したようにウィーン・フィル Wiener Philharmoniker と組んでベートーヴェンの全交響曲を演奏している。来シーズンは2009年11月24日と27日に8番と7番、2010年4月12日と13日に6番と5番、4月24日と25日に9番(藤村実穂子出演)。それにミュンヘン・フィルを率いて2010年6月7日、シュトラウスのアルプス交響曲を指揮、合計7回の登場となる。
 ティーレマンに続いてニコラウス・アーノンクールが6回、マリス・ヤンソンスが5回、来シーズンの楽友協会で指揮する。リッカルド・ムーティは1回だけの登場で、2010年6月20日チャイコフスキー「悲愴」を指揮する。
 ウィーン・フィルのコンサートは、2009年12月20日アーノンクール指揮フランツ・シュミット「7つの封印の書」、2010年5月9日と10日ダニエレ・ガッティ指揮マーラー5番、2010年5月28日ヴァレリー・ゲルギエフ指揮プロコフィエフ5番、2010年6月3日マリス・ヤンソンス指揮シュトラウス「ドンファン」など。
 また、ラン・ランのチクルス(4回)は、2009年10月4日チェチリア・バルトーリとの共演、10月6日ウィーン・フィル/ズビン・メータ指揮でヨーゼフ・ハイドン「ピアノ協奏曲ニ長調」、2010年1月16日バイエルン放送響/ヤンソンス指揮プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第三番」、2月28日ソロでベートーヴェン、アルベニス、プロコフィエフを弾く。
 コンセルトヘボウを率いて2009年12月16日ヤンソンスがマーラー2番を指揮、また、ダニエル・バレンボイムは2010年2月20日と21日にショパンを弾く。

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月刊ウィーン4月号

月刊ウィーン2009年4月号
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1頁 アルフォンス・ムハ「ジョブ」1896年(MAK所蔵) ベルヴェデーレ下宮にて展示
2頁 近藤常恭のウィーン・ア・ラ・カルト第58話「丸干し裁判」
3頁 杉本純の原子力の話「欧州原子力事情・フランス」
4頁 楽友協会/コンツェルトハウス
5頁 シュターツオーパー/フォルクスオーパー/テアター・アンデア・ヴィーン/オスタークラング
6頁 名店案内/旧市街地図/近郊路線図
7頁 特別取材:早稲田大学交響楽団/日本室内管弦楽団
8頁 須永恒雄のブルックナーのウィーン:ハイドン没後200年/教会音楽
9頁 日本語ツアー/イヴェント/スペイン乗馬学校/日系レストラン&商店
10頁 美術館・博物館
11頁 河野純一のウィーン知らなくてもいい話「回廊列車」
12頁 写真:小澤指揮「エフゲニー・オネーギン」/カサロヴァ「カルメン」/ネトレプコ「ルチア」/女性の世界賞:モニカ・ベルッチ/スウェーデン首相/ボリヴィア大統領

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