GEKKAN-WIEN ウィーン日誌

平成元年創刊 ウィーン現地オリジナル取材と編集「月刊ウィーン GEKKAN-WIEN 」編集長が綴る

Haus der Musik : Mozarts KV 516f

音楽の家 Haus der Musik の「モーツァルトの部屋」に、モーツァルトが1787年にピアノの生徒フランチスカのために作った「音楽のさいころ遊び」《KV516f》を使ったゲーム機が登場(詳細11月号)。
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Melancholie und Provokation

レオポルト美術館では創立10周年を記念して、『Melancholie und Provokation メランコリーと挑発』を9月23日から1月30日まで開催。初期のエゴン・シーレの作品とシーレの作品に触発された現代アーチスト6人(Rudolf Schwarzkogler, Gunter Brus, Elke Krystufek, Franz Graf, Claudia Bosse, Philipp Gehmacher)の作品を展示。
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Amazone 成長したアマゾン・オウム

シェーンブルン動物園で孵化したアマゾン・オウムが一般公開されている。今年4月中旬にウィーン国際空港で押収されたアマゾン・オウムの密輸卵45個がシェーンブルン動物園に引き渡され、孵化し、育っていることは7月18日付の当ブログで紹介した。同動物園では動物飼育専門家10人でチームを作り、面倒を見てきた。そのおかげで現在45羽すべて元気にウィーン・デビューとなった。
ジャマイカ・アマゾン23羽(写真上と中)はキリン舎の隣、レッドミラー・アマゾン22羽(写真下)はバード・ハウス入口のところで見られる。写真Fotos :Daniel Zupanc

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MozartHaus 女性作曲家シリーズ

モーツァルト時代の女性作曲家の作品を採り上げたコンサートがモーツァルトハウスで開催された。アンドレア・シュヴァープ(メゾソプラノ)さんの歌と解説、細木朝子さんのピアノ伴奏と演奏で、未だよく知られていない女性作曲家の作品を掘り起こし、演奏する「女性作曲家シリーズ」。

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Asako Hosoki, Klavier      Andrea Schwab, Mezzosopran
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Leopold Museum レオポルト美術館

 エゴン・シーレやグスタフ・クリムトのコレクションで有名なレオポルト美術館が、今年9月で開設十周年を迎えた。
 眼科医であり収集家、美術館創設者の故ルードルフ・レオポルト博士(1925~2010)が五千点にのぼる美術コレクションで「レオポルト美術館私的財団」を1994年に設立し、このコレクションのために美術館を作り、2001年9月にオープンしたのが現在の「レオポルト美術館」である。美術作品の所蔵は現在5676点、世界最大のエゴン・シーレのコレクションのほか、グスタフ・クリムト、オスカー・ココシュカ、アルビン・エッガー=リエンツなどオーストリアのマイスター作品を有する。この十年で六十以上の特別展を開催し、年間約三十万人の訪問者があり、オープン以来十年間で約330万人が訪れた。クンストハレやMUMOKなどいくつかの美術館が集まる博物館地区MQの中で一番の訪問者数を誇る。
 レオポルト美術館十周年とエゴン・シーレ「ヴァリ」を記念して、特別記念切手30万枚も発行された(1枚62セント)。切手の図柄に使われている「ヴァリ」の絵はレオポルト美術館の目玉ともいえる作品。シーレ自画像と対を成す傑作である(月刊ウィーン9月号のタイトルにも使われている)。ヴァリ・ノイツィル(1889~1917)はクリムトがシーレに紹介したモデルで、多くの作品のモデルとなった。1911年からシーレと同棲、1912年に13区のアトリエに引越して、ヴァリをモデルにした有名な「死と少女」が完成する。だが1915年、シーレは別の女性と結婚する。シーレと別れたヴァリはウィーンで看護士の勉強をし、1917年に志願してダルマチア沿岸の町の軍医療施設に勤務。1917年、猩紅熱で死亡。埋葬地は明らかでない。ヴァリの死を知ったシーレは「男と少女」という題名を「死と少女」に変更した。
 レオポルト美術館ではエゴン・シーレ特別展「メランコリーと挑発」を9月22日から2012年1月9日まで開催した後に、グスタフ・クリムト生誕150年を記念して特別展「クリムト―旅」を企画中。またブダペストでの「エゴン・シーレ」展も計画しているという。

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Autofrei Tag ノー・カー・デー

明日22日は「ヨーロッパ・ノー・カー・デー Europäischer Autofrei Tag」につき、リング通りの一部が11時から21時まで通行止めとなり歩行者のためだけに解放される。封鎖区間はシュターツオーパー横のオペルンガッセ Operngasse と美術史博物館横のバーベンベルガーシュトラーセ Babenbergerstraße との間。なおオペルンガッセとゲトライデマルクト間は路面電車2番が迂回する。

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Intime Zeugen プライバシーの家具たち

宮廷家具博物館 Hofmobiliendepot Möbel Museum Wien では「プライバシーの証人たち:洗面台からバスルームまで」を9月21日から1月22日まで開催。

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e.motion 馬セラピー10周年

ホース・セラピーEquotherapie の協会《e.motion》が今年で創立10周年を迎え、本拠地のオットー・ヴァーグナー病院の敷地でセラピー馬たちの紹介などが行なわれた。

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Setagaya-Park 誠心館道場お茶会

爽やかな初秋の青空の下、緑豊かな世田谷公園にて誠心館道場主催/東日本大震災被災者支援チャリティーシリーズ《勇気》協賛のお茶会が開催され、併設したチャリティー古本市の売上げとともに多くの寄付金が寄せられた(詳細10月号)。

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Hiroko Ueba ウエバ・ヒロコ

ウィーン在住の画家ウエバ・ヒロコ Hiroko Ueba さんたちのグループ展「SELECTED」が2区のギャラリー・ハルトマンで開催されている。9月24日まで。
Galerie Hartmann (Gredlerstrasse 2, 1020 Wien)
火曜~金曜14時~19時、土曜11時~16時
www.galerie-hartmann.at

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Belvedere ベルヴェデーレ上宮

マリアンナ・ガートナー(1963年カナダ生まれ)特別展「AN EYE FOR AN EYE」をベルヴェデーレ上宮で開催。9月15日から12月18日まで。同美術館が2007年から行なっている1年に2回の展覧会シリーズ「Intervention」の一環で、作品を一箇所にまとめて展示するのではなく、常設展示絵画の中に割り込む形で展示される特別展。
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Thomas Quasthoff キャンセル

シュターツオーパー広報部によると、同劇場で9月20日に予定されていたバスバリトン歌手トーマス・クヴァストフ Thomas Quasthoff のリーダー・アーベントが、病気を理由に中止になった。クヴァストフはしつこい咽頭炎にかかり、このため年内の歌手活動は控えるよう医師から言われ、年末までの演奏会は全てキャンセルするとエージェントがシュターツオーパー側に伝えた。
シュターツオーパーでは今シーズンから「ソリステン・コンサート」シリーズ(全6回)をもうけ、クヴァストフのコンサートはこのシリーズ第1回であった。

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青きドナウ

今日は久しぶりにドナウ川が青い。地下鉄U1「ドナウインゼル」にてウィーンの森方面を見る。

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UNODC

国連薬物犯罪事務所UNODOC は「2011 Global ATS Assesment」を発表。エクスタシーやメタンフェタミンなどアンフェタミン・タイプの覚せい剤ATSが大麻に次ぎ世界で第2番目に広く使用されているドラッグであると報告した。

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満月の夜のグラーベン

今年のウィーンは夏が長い。午後9時半頃のグラーベンにて撮影。

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Society-Mongolia モンゴルの夕べ

ウィーンで発行されている外交・社交の専門季刊誌「ソサエティーSOCIETY」最新号はモンゴルを特集している。国立図書館で発刊パーティーがあった。

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挨拶する在墺モンゴル大使(右)と「ソサエティー」編集長(左)
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KHM 美術史博物館キャンペーン

美術史博物館ではクンストカマー Kunstkammer の修復費用の一部を捻出しようと、今日からキャンペーンが始まった。

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スカラ座客演レクイエム

今晩はミラノ・スカラ座とウィーン・シュターツオーパーが入れ替わった。シュターツオーパーではスカラ座によるヴェルディ「レクエイム」の演奏が行なわれた。コンサートの冒頭、指揮者ダニエル・バレンボイムさんはドイツ語で挨拶し、先日亡くなったサルヴァトーレ・リチートラさんの冥福を祈り、劇場内の全員が黙祷を捧げた。
ソリストはヴィオレータ・ウルマーナ、ダニエラ・バルチェッローナ、ロランド・ヴィラゾン、アレクサンダー・ヴィノグラドフ。すばらしい演奏に盛大な拍手喝采が送られた。
一方のミラノではスカラ座でシュターツオーパーがフランツ・ヴェルザー=メスト音楽総監督の指揮でベートーヴェンのオペラ「フィデリオ」をコンサート形式で演奏。ニーナ・ステメ、ペーター・ザイフェルト、アルベルト・ドーメンなどが主演した。
これまでシュターツオーパーでのスカラ座客演は1893年、1929年、1956年の3回行なわれている。

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オッタクリング日本祭

オッタクリング駅前広場で昨年に引き続きジャパン・フェストが開催された。

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エジプト革命とウィーン

今晩ウィーン市庁舎フェストザールで、エジプトの目の不自由な女性たちで構成する室内楽団 AL NOUR WAL AMAL (光と希望オーケストラ)が演奏した。コンサートとともに、エジプトのアーチスト Hossam Hassan の「エジプト革命」と題する絵画シリーズが展示された。この展覧会つき演奏会はヨーロッパツアーとして、9月8日のウィーン(オーストリア)を皮切りに、9日ブラチスラヴァ(スロヴァキア)、12日プラハ(チェコ)、13日ブダペスト(ハンガリー)、14日ケチュケメート(ハンガリー)、16日マリボール(スロアキア)、18日グラーツ(オーストリア)を巡回する。
なお明日10日は、エジプト1月25日革命の際に負傷した人や遺族を支援するため、ウィーンの隣町シュヴェヒャートの Multiversum で、オーストリア対エジプトのサッカー・チャリティー試合が開催される(入場無料)。
オーストリアでは、オーストリア・アラブ関係協会、オーストリア・エジプト協会、ウィーン・エジプトクラブの共催で「オーストリア・エジプト支援」が今年3月末に結成され、革命時の負傷者をオーストリアまで移送し治療する活動が行なわれてきた。最近はエジプトからだけでなくリビアからも重傷者が運ばれている。医療支援の発端は3月初旬に医師 Dr.Tarek Afifi がカイロを訪問したことに始まる。在墺エジプト大使と在エジプト・オーストリア大使も後援し、その後オーストリア医師団がカイロに派遣された。4月8~14日まで眼科医グループがマグラビ眼科病院で手術を行なった。今後も医師団を派遣する計画である。支援体制が確立されてから3ヶ月の間にオーストリアで治療を受けるために運ばれてきた負傷者は6月の時点でエジプト人9名、リビア人1名、その後エジプト人3人が新たに移送された。年齢的には56歳、48歳、34歳、26歳、24歳、23歳、21歳、20歳、19歳、17歳、16歳2名。ほぼ全員が銃弾による負傷、複雑骨折などである。

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MUMOK再オープン

博物館地区MQにあるMUMOK(現代美術館)は新しいディレクター Karola Kraus のもとで館内を模様替えし、新しいロゴとともに再出発した。

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セラピー馬

肉体的あるいは精神的に問題を抱える子供たちのためのセラピー馬が、夏のセラピー地からウィーンの本拠オットー・ヴァーグナー病院に戻ってきた。ホースセラピーを行なう協会 E.MOTION が創立されて今年は10周年となる(詳細10月号)。

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Fotos : VEREIN E.MOTION/Rosbitha Zink

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Europa und der 11.September 9.11とヨーロッパ

オーストリア女性二人 Margit Reiter, Helga Embacher による編集と発行の「ヨーロッパと9.11」がböhlau社から発刊された。ISBN 978-3-7029-0507-1

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サルヴァトーレ・リチートラ

オペラ歌手サルヴァトーレ・リチートラさんが今朝、交通事故で入院中のイタリアの病院で亡くなった。享年43歳。ご冥福を祈る。
イタリア現地の新聞報道によると、故郷シチリア島ラグーザ県シクリで8月27日22時半頃、乗っていたスクーター(ヴェスパ)が道路沿いの壁面に衝突し、リチートラさんは脳と胸部を強打、ヘリコプターで現地カターニアのガリバルディ病院に運ばれたがこん睡状態が続いていた。危篤状態が9日間続いた後の今朝、9月5日9時に死亡。事故当時一緒にいた上海出身の中国人女性(29歳)はヘルメットを着用していたため無事だったという。
今後リチートラさんの遺体はカターニアのオペラハウス「テアトロ・マッシモ・ベッリーニ」に安置され、葬儀が営まれる。
シュターツオーパー広報部からの情報によると、リチートラさんはベルン(スイス)生まれのシチリア(イタリア)人テノール歌手で、パルマで学び、1998年にローマで「仮面舞踏会」でデビュー。1999年スカラ座に「運命の力」でデビュー、2002年メットに「トスカ」でデビュー、その後もチューリッヒ、ミュンヘン、ベルリン、ミラノ、ロンドン、パリ、ナポリ、トゥリン、シカゴ、ワシントン、ロサンジェルスなどでデビュー。ウィーンは2001年シュターツオーパーで「仮面舞踏家」でデビュー、続いて「トスカ」「ノルマ」「アンドレ・シェニエ」「アイーダ」「運命の力」で主演し、合計6演目、36公演をこなした。

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ドミンゴでシーズンスタート

今晩、プラシド・ドミンゴ主演の「シモン・ボッカネグラ」でシュターツオーパーの新シーズンが開幕した。例年のスタート第一日目は「開かれた扉の日」だが、今年はヴェルディのオペラが初日で、明日がオペラハウスの舞台裏まで無料で見学できる特別デーとなる。6日の「シモン・ボッカネグラ」もドミンゴ主演。
なお9日はウィーンのシュターツオーパーとミラノのスカラ座が入れ替わる日だ。ダニエル・バレンボイム率いるスカラ座(オーケストラ&合唱団)がシュターツオーパーで客演、ロランド・ヴィラゾンやヴィオレータ・ウルマナほかの出演でヴェルディ「レクイエム」が演奏される。その代わりにスカラ座ではフランツ・ヴェルザー=メスト率いるシュターツオーパー(オーケストラ&合唱団)がベートーヴェン「フィデリオ」(ニーナ・ステメ、ペーター・ザイフェルト主演)を客演する。公演開始時刻はどちらも20時。
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月刊ウィーン9月号

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