GEKKAN-WIEN ウィーン日誌

   平成元年創刊 現地オリジナル取材と編集でウィーンを伝える           現地情報紙「月刊ウィーン GEKKAN-WIEN 」の編集長が綴る

Pollensaison

今年は花粉の飛散が通常より3週間ほど遅い。大気汚染はアレルギーと喘息のリスクを高める。ウィーン医科大学のオーストリア花粉警報サービスはアレルギー専門家と共同で、世界初の新しい《花粉アプリ》を提供。3日ごとに、空中の花粉量と、粉塵・オゾン・二酸化窒素・二酸化硫黄などの汚染物質の負荷とを組み合わせて、アレルギーのリスクを割り出す。詳細次号。

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AKH Immuntherapie

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Apotheken messen die Muskelkraft

 加齢に伴う筋肉量と筋力と筋肉機能の低下《サルコぺニア》は50歳から始まると言われ、生活の質にも影響を及ぼす。ウィーン市とニーダーエスタライヒ州の薬局の一部で、4月13日から3か月間、筋力低下予防キャンペーンを行う。特殊器具で筋肉の機能を無料で測り、問題が見つかった人にはその後3か月の予防プログラムを提供する。

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写真左から
Mag. pharm. Viktor Hafner, Vizepräsident der Apothekerkammer Wien
Mag. Sonja Wehsely, Stadträtin für Gesundheit, Stadt Wien
Mag. pharm. Andrea Vlasek, Präsidentin der Apothekerkammer Wien
Prim.Dr. Klaus Hohenstein, Wiener Krankenanstaltenverbund - PWH Baumgarten

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薬局内の塩の洞窟セラピー室 Aeskulap Apotheke, Kardinal-Nagl-Platz 1, 1030 Wien

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IMED 新興感染症とサーベイランス

 新興感染症とサーベイランスに関する国際会議 IMED 2014 が10月31日から11月3日までウィーンで開催される。MERS(中東呼吸器症候群)、エボラ出血熱、チクングニア熱、鳥インフルエンザ、炭疽症、ウェストナイル熱、ハンタウィルスなどに関する新研究とアップデイト/エボラの感染拡大をいかに防ぐことができるか/インフルエンザの流行を予知するシステムはあるか/新たに発生した感染症を監視する際の膨大なデータを使う場合の倫理的な問題…などがテーマとなる。

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写真左から:
Oyewale TOMORI (ナイジェリア) – Nigerian Academy of Science 会長
Pamela RENDI-WAGNER (オーストリア)
Jack WOODALL (ブラジル) – ProMED-Mail
John Cohen 会長
Lawrence MADOFF (米国) – ProMED-Mail
Hilde DE CLERCK (ベルギー) – 国境なき医師団
William KARESH (米国) – EcoHealth Alliance
Norbert NOWOTNY (オーストリア)

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ギニアのコナクリにおけるエボラ・クリニック © Medecins Sans Frontieres 国境なき医師団

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エボラウィルス (c)fotoliaxrender-Fotolia.com

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EASD 欧州糖尿病学会

 第50回欧州糖尿病学会 EASD がメッセ(ウィーン見本市会場)で9月15日から19日まで開催。世界各国から1万8千人を超える専門家が集まった。特に米国、中国、日本からの参加者が多かった。

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 A.J.M.Boulton, President   R.Weitgasser, Chairman   P-H.Groop, Honorary Secretary
   Manchester University, UK     Diakonissen Hospital Salzburg, Austria     Helsinki University, Finland

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A Peters, USA  L Heinemann, Germany  S Gudbjörnsdottir, Sweden  E Renard, France

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    Yasuko Uchigata       Shin Takasawa

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日本糖尿病学会のブース

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HPV-Impfung HPVワクチン無料接種

 子宮頸がんなどを予防するためのヒトパピローマウイルス HPV 感染症予防接種に対するオーストリアの公費助成が発表された。9歳から11歳までの男女は2回接種で無料(第1回接種が12歳誕生日直前に行われた場合は6か月後の第2回接種は無料)。12歳から14歳までの男女は2回接種で一部負担(第1回接種が15歳誕生日直前に行われた場合は6か月後の第2回接種は自己負担)、満15歳以上は3回接種で全額自己負担。

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EASD 第50回欧州糖尿病学会

 ウィーンで9月15日から18日まで、専門の国際会議としては世界最大規模の糖尿病学会が開催される。今年は50周年の記念すべき年にあたり、ヨーロッパ糖尿病学会 EASD(糖尿病研究のためのヨーロッパ協会) が会見を開いた。写真右端は、第50回欧州糖尿病学会の現地(ウィーン)組織委員会議長を務めるライムント・ヴァイトガッサーさん Raimund Weitgasser 。

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COPD 慢性閉塞性肺疾患

 肺の生活習慣病ともいわれる COPD 慢性閉塞性肺疾患は世界で死因の第3位を占める。オーストリアでは治療を必要とするCOPD患者が40万人もおり、自覚のない患者を含めるとオーストリア(人口845万人)のCOPD患者はその倍の80万人と推定される。COPDの併存疾患として特に循環器系疾患が増加し、若い女性の割合も増えていることから、2001年に作られたガイドラインの改定が必然となり、医師、薬剤師、健康保険組合、製薬メーカーが協力して、ガイドライン≪Arznei und Vernunft 医薬と理性≫が作成された。
 9月1日からダウンロードできる。www.arzneiundvernunft.at

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Kosmetik-Check 危険なコスメ

オーストリアの環境保護団体「グローバル2000 Global 2000」が、オーストリア国内で市販されているボディーローション、歯みがき、アフターシェイブなど約400の製品の成分表示をチェックした結果、ボディーローションの半数、アフターシェーブの半数、歯みがきの2割に、ホルモンをかく乱する化学物質が多数使われていることが判明した。特に子供用歯磨きが最も危険な状態だった。防腐剤パラベンのグループと日焼け止めUVフィルターの危険性については科学論文でも多数確認されており、デンマークでは2011年から、3歳以下の子供用コスメ用品へのプロピルパラベンとブチルパラベンの使用が禁止されている。パラベンはシャンプー、リンス、ボディーローション、シャワージェルなど水分の多いコスメ製品に多く使用されている。

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Helmut Burtscher             Andreas Lischka

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Naturkosmetik 手作り自然コスメ

危険な保存料や色素、香料を使わずに安全な食品から作るお肌にも環境にもやさしい自然化粧品のミニ・ワークショップで、デオドラントローションとスキンローションを作ってみた。
Hugo-Deodorantデオドラントローションの材料:ミントの葉(枝3本)、有機栽培レモンの皮(2分の1個)、レモン汁(小さじ1杯)、水(150ml)、ナトロン(重曹 小さじ1杯)
デオドラント用に重曹が入っているので食用に向かない。1週間(冷蔵庫で2週間)もつ。
資料 www.umweltberatung.at/download

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Gabriela Nedoma 薬草スペシャリスト  Andrea Hosnik 環境アドヴァイザー   Sabine Seidl 司会

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レモン、ミント、水、ナトロンでデオドラントローションを作る
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Hugo-Deodrant デオドラントローションできあがり   Schneewittchen スキンローション

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アーモンド、ポピーオイル、蜂蜜、塩、水などで作ったスキンローションは、イチゴ用ミルクとしても食べられる

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IPF 突発性肺線維症

IPF は息切れや空咳など自覚症状が認められてからの生存期間が平均3~5年という深刻な難病で、50歳以上の男性に多く、オーストリアでは800~1400人の患者がいるとされている(日本では1989年に歌手の美空ひばりさんがこの病気で亡くなっている)。唯一の治療法は肺移植。
オットー・ヴァーグナー病院社会医学センター第一呼吸内科の間質性肺炎専門医フーベルト・コラー博士によると、IPF の症状は肺容量が減る、呼吸が苦しい、空咳が続くなど別の病気でもあらわれるため特別でないばかりか、まれな病気であるため、IPF と診断されない場合や診断が遅れる場合が多い。今までは診断が遅れて死に至るケースがほとんどだったが、ヨーロッパで1年以上前から病気の進行を止める新薬が登場し、オーストリアでは2012年7月から健保適用となった。IPF は治すことはできないが早期発見すれば新しい治療により肺機能の劣化を防ぐことができるとコラー博士は強調し、それには市民も医師もこの病気の存在を自覚することが重要だと説く。
2012年9月24日から28日は国際IPF週間で、オーストリアでは9月27日と28日に専門医や、自助組織《LOT-Austria》《Pro Rare Austria》のメンバーなどが大型ショッピングモール『南ショッピングセンター』で教宣活動を行う(協力:InterMune Austria 社)。

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コラー博士(専門医)/リッペルト(LOTオーストリア会長)/オッシンガー(患者)/モードゥル(希少疾患連盟会長)
《LOTオーストリア》はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)とIPF(突発性肺線維症)と長期酸素療法のための自助グループ。2009年創立時に6名だった会員も2012年9月現在242名。会長ヴィルヘルム・リッペルトさん。
《IPF患者》エヴァ・オッシンガーさん。しつこい空咳が続くため2010年に肺専門医に相談。2012年にIPFと診断され専門医に。3ヶ月間のコーチゾン治療で症状に変化なし。2012年9月から新治療を受ける。
《Pro Rareオーストリア》希少疾患のための連盟。会長のカリン・モーデゥルさんは先天性免疫不全症候群患者。

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いびき防止

 いびきを防止する新しい医療道具が紹介された。

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下肢静脈瘤と赤いブドウの葉

 オーストリアの国民病ともいわれる下肢静脈瘤 Varix 。専門医のサーニャ・シュラー=ペトロヴィッチ Dr.Sanja Schuller-Petrovic 博士が講演した。特にひざの裏や踝の周りの静脈の血流が滞り、静脈が太く浮き出したり、瘤のように膨らんでしまう疾患で、教師や医療関係者など立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事に就いている女性が特になりやすい。女性の2人に1人が下肢にトラブルありというアンケート結果もある。脚がだるい、重い、痛い、むくむ、かゆいなど不快な症状の他、外見上の問題もある。マラソン選手でもなるくらいだから運動とは関係ないという。弾性ストッキングは症状を和らげるが治療効果はない。南アフリカ産の赤いブドウの葉に含まれる成分が、痛みを和らげ、血のめぐりをよくし、瘤の形成を減らすことが立証されているという。錠剤やマッサージ用ジェル、スプレーなどがアンティスタックス Antistax という商標で薬局で販売されている。ウィーン市内の某ホテルでは屋上階のスポーツジム・コーナーで、下肢静脈の血流を測り、必要とあらばマッサージなどを行い、また下肢エクササイズをコーチしている。ふだん自分で実行できる改善策:1)動く 2)脚を心臓より高くする 3)黒や赤色のベリーや赤キャベツやトマトなどの野菜をたくさん食べる(フラヴォノイド) 4)皮膚を乾燥させない

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睡眠障害

 オーストリア・ジャーナリストクラブで今日『健康な睡眠 市民運動 Initiative Gesunder Schlaf 』の記者会見があった。グラーツのマンフレート・ヴァルツル Manfred Walzl 博士によれば、睡眠障害は現在88種の症状が認められており、オーストリア国民の3分の1以上が症状を訴えているという。交通事故死亡の24%以上、交通事故の3件に1件が睡眠障害によりひきおこされ、睡眠障害は交通事故と労災のリスク要因第1位であると述べた。ウィーンの女医さんで『健康的睡眠 市民運動』のリーダーを務めるミヒャエラ・トゥルンカ Michaela Trnka 博士によると、血液中のメラトニン(睡眠ホルモン)の値が55歳頃になるとぐっと減り、睡眠障害も14歳~30歳で13%が、50歳以上では45%に跳ね上がるという。ウィーンの医師ヴァルター・プライアー Walter Pleyer 博士はメラトニン療法のいくつかの成功例を語った。
 簡単なアンケート12項目 該当項目が少ないほど睡眠障害の可能性は高い
1.毎日規則的に7~8時間寝る 2.寝室は静かで暗く通気がよい 3.30分以内に寝入る 4.夜中に起きることはめったになく、あったとしてもすぐまた寝られる 5.夜寝る前は疲れている 6.目覚めがよい 7.日中はずっと眠くなく仕事が出来る 8.睡眠の習慣が変っていない 9.充分寝たと感じる 10.睡眠と目覚めの時間が自分の体内時計に一致している 11.眠りが深く穏やかで癒される 12.自分は楽観的で実行力があり集中力もある

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ビオ・コスメ

 雪がたまにちらつくウィーンをあとにアウトバーンを西に向かって1時間、州境を越えてニーダーエスタライヒ州オーバー・グラーフェンドルフのハーブの庭6番地に認定ビオ(無農薬)のコスメを製造する歴代家族経営のスティックス自然化粧品 Styx Naturcosmetic GmbH 社を訪ねた。敷地内の一角にある博物館でヴォルフガング・スティックス Wolfgang Stix 社長の説明を受け、社長自らのガイドで複数の製造棟や倉庫など施設見学を行なった。ハーブなどビオ原料の75%はオーストリア国内、残りは国内では栽培が難しいものでブルガリア(バラ)などから輸入している。オーストリアも経済危機の影響下にあるがスティック社は輸出が70%を占め事業は好調である。世界37カ国に代理店をもち、特にロシア、韓国、台湾などで人気上昇中。同社の製品はパラフィン、ワセリン、シリコンなどのオイルや合成香料、合成色素、遺伝子操作原料は一切使わず、動物実験も行なっていない。原料は無農薬栽培あるいは自然生育の全て自然由来のもので、添加物も自然材料、保存料はオーストリア食品保存料として認可されているものだけを使用している。
敷地内の建物1階は直営ショップ、地下に博物館   ヴォルフガング・スティックス社長
この地方の民俗衣装を着た社員たち   スティックス家は1915年からクリームを製造
社長の案内で製造過程を見学するオーストリア・ジャーナリストクラブÖJC会員

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