スペイン乗馬学校のエリーザベト・ギュルトラー Elisabeth Gürtler 総支配人は今日、新しいパフォーマンス・プログラム「コッペルからカプリオーレまで Von der Koppel zur Kapriole」を発表した。通常の完成されたパフォーマンスではなく、たとえて言えばプロの途上にある学生馬によるプログラムである。先ず4頭の4歳馬が自由に走るさまを観客に示し、次に騎手が若いリピツァーナーを紹介し、最後は6頭のリピツァーナーのパフォーマンス(写真)となる。司会者がドイツ語と英語で説明する。
5月15日と22日の19:00〜20:20、5月17日と24日の11:00〜12:20
ドイツ人テノール歌手で人気急上昇のヨナス・カウフマン Jonas Kaufmann がシュターツオーパーで「トスカ」に出演。カヴァラドッシの役デビューを果し、大喝采を受けた。
1709年創設の聖エリーザベト病院 Krankenhaus St. Elisabeth で、オーストリアの女性画家アドリエン・ヤンチェク Adrien Jancsek の作品展を開催中。
Krankenhaus St.Elisabeth, Landstrasser Hauptstrasse 4a, 1030 Wien
大人気の歌姫アンナ・ネトレプコ Anna Netrebko がヴェルディ「椿姫」にヴィオレッタ役で主演。最近のシュターツオーパーで最も入手困難なチケットだった。
ウィーンに関係の深い日本人女性作家3人にお集まりいただいた。写真左から、ウィーン在住の松川孝子Takako Matsukawa さん、ウィーンで個展を開催中のさかもとふさHusa Sakamoto さん、9月にウィーンで個展を開催する相原節子Setsuko Aihara さん。作品は技術的にもテーマ的にもそれぞれ全く異なるが、見聞広く人生経験豊かな個性的なすばらしい芸術家であることは共通している。月刊ウィーンでは6月号から個々に特別取材で採り上げる予定である。
5月10日ウィーンに到着された秋篠宮御夫妻は11日、大統領府で大統領夫妻と会談された。
王宮を警護する近衛兵が王宮中庭から大統領府正面入口へと向かう
近衛兵は大統領府に入り、階段の角や部屋の入口など各自の警護位置に就く
大統領府の中で近衛兵の服装や姿勢が厳しくチェックされる
ゲストを「マリア・テレージアの部屋」までエスコートするフィッシャー大統領
シュターツオーパーの新演出「ニーベルングの指輪 Ring des Nibelungen」のツィクルス第一回目≪リング1≫が今晩で終了した。ベヒトルフ演出、ヴェルザー=メスト指揮。序夜「ラインの黄金」はプレミエ後の最初の公演、第一夜「ヴァルキューレ」ではステンメに代わりマルティナ・セラフィン Martina Serafin がジークリンデ役を歌い大喝采を受け、第二夜「ジークフリート」ではステンメが歌い大喝采を受け、第三夜「神々の黄昏」では幕毎にウォーという歓声が沸き起こった。なおセラフィンは4月に東京でジークリンデを歌っている。これから≪リング2≫と≪リング3≫が始まる。2009年にもリング・ツィクルス≪リング1≫〜≪リング3≫がある。
オーストリア・センターで開催中の第11回ヨーロッパ緩和医療ケア EAPC 会議には世界80カ国以上からおよそ3000人が参加している。治る見込みのない死に直面した病人を最も適した方法で医療ケアするための最新の認識を討論する会議である。EAPC組織委員会のハンス=ゲオルク・クレス Prof.DDr.Hans-Georg Kress 会長は「人権としての緩和ケアとペイン・セラピー」を新たに宣言し、症状をコントロールするための新しいセラピーについて最新の研究データを発表した。
治癒の見込みのない病人は残された時間で何をしたいか、すぐれた緩和医療ケアによって安楽死願望はなくなるか、最期のときに医学はどこまで入り込めるか、文化や宗教が異なるときに死はどのように扱われるか、子供のホスピツは必要か、重病人は自宅で死をむかえるほうがいいのか、…などは会議のテーマの一例である。
5月7日から10日まで第11回ヨーロッパ緩和医療ケア EAPC会議がオーストリア・センター Austria Center Vienna で開催される。 EAPC European Association for Palliative Care はヨーロッパ・カウンシル公認のNGOである。緩和医療とは治療のための医療ではなく症状を和らげることを目的とした医療である。
開会に先立ち、市内で記者会見が催された。オーストリア健康相アロイス・シュテーガー Alois Stöger はオーストリアにおける緩和医療ケアの現状について、元シュタイアマルク州知事でホスピツ連合会会長ワルトラウト・クラスニック Waltraud Klasnic は緩和医療ケア運動とホスピツ運動における名誉職の役割について、EAPC会議組織委員長ハンス=ゲオルク・クレスUniv.-Prof. DDr. Hans-Georg Kress は緩和医療ケアに関する神話や誤解および新しいセラピーについて、アーヘン大学病院教授でEAPC会長ルーカス・ラートブルッフ Univ.-Prof. Lukas Radbruch はヨーロッパを背景としたオーストリアの緩和医療ケアとヨーロッパにおける安楽死論争について、オーストリア緩和医療協会会長でカリタス・ウィーンのフランツ・ツドラハル Dr. Franz Zdrahal はオーストリアにおける緩和医療ケアについて発言した。
左からホスピツ連合会長、EAPC会長、健康相、EAPC組織委員長、緩和医療協会会長
開会式を前にして 左からオーストリア大統領夫人、スウェーデン王妃、オーストリア健康相
開会式でスピーチをしたシルヴィア王妃は多数の福祉団体を後援し自らも活動している
オーストリアのオペラ作曲家ゲアハルト・シェードゥルGerhard Schedl (1957〜2000年)を記念する音楽劇場賞 gerhart schedl musiktheaterpreis の内容が発表された。応募資格45歳未満。リブレットはドイツ語、フランス語、英語のいずれか。応募締切は2009年10月21日。12月はじめに受賞者決定後、2011年にノイエ・オーパー・ヴィーンNeue Oper Wien によるプレミエ公演、ドプリンガー社からの出版が行なわれる。
応募宛先:Musikverlag Doplinger, z.Hd. Frau Renate Publig, Dorotheergasse 10, A-1010 Wien
問合せ先:Neue Oper Wien, Herminengasse 10/23, A-1020 Wien
www.neueoperwien.at office@neueoperwien.at
型絵染版画家さかもとふさ Fusa Sakamoto さんの個展「日本の形と粋」がウィーン17区のヘルナルス市民大学ホールで5月5日から6月5日まで開催される。17区(ヘルナルス)は府中市と姉妹区であり、今日のオープニングには府中で生まれ育ち現住所のあるジャズピアニスト鈴木奈緒 Nao Suzuki さんが演奏し、花を添えた。
左からヘルナルス市民大学校長、元区長、現区長、さかもとふさ氏、鈴木奈緒さん
シュターツオーパーで今晩、ヴァーグナー「ラインの黄金」のプレミエがあった。新演出「ニーベルングの指環」の第一夜から第三夜までは既にプレミエが済んでおり、序夜「ラインの黄金」がシリーズ最後のプレミエとなった。指揮者フランツ・ヴェルザー=メスト Franz Welser-Möst とオーケストラ、ローゲ役アドリアン・エレド Adrian Eröd 、アルベリヒ役トーマス・コニエチュニ Tomasz Konieczny にひときわ大きなブラヴォーが与えられた。演出のスヴェン=エーリク・ベヒトルフ Sven-Eric Bechtolf にはいくつかのブーイングがあったもののブラヴォーの声にかき消された。
月刊ウィーン2009年5月号

1頁 フェルメール「絵画芸術」
2頁 近藤常恭のウィーン・ア・ラ・カルト「路名は語る」
3頁 杉本純の原子力の話「欧州原子力事情 ドイツ」
4頁 5月の楽友協会/コンツェルトハウス
5頁 祝祭週間/テアター・アンデア・ヴィーン/シュターツオーパー/フォルクスオーパー
6頁 名店ガイド/旧市街地図/交通地図
7頁 楽友協会大ホールにおける東京音楽大学オーケストラ慈善演奏会
8頁 須永恒雄のブルックナーのウィーン「ハイドン没後200年」/教会音楽
9頁 日本語ツアー/イヴェント・フェスト/スペイン乗馬学校/日系レストラン案内
10頁 美術館・博物館
11頁 河野純一の知らなくてもいい話「マルティンの岸壁」/リング・トラム/ハイドン祭
12頁 オリジナル写真で見る月刊ウィーンレポート