GEKKAN-WIEN ウィーン日誌

平成元年創刊 ウィーン現地オリジナル取材と編集「月刊ウィーン GEKKAN-WIEN 」編集長が綴る

古希のシュナイダー

 70歳の誕生日を迎えたばかりの指揮者ペーター・シュナイダー Peter Schneider は今日シュターツオーパーでヴァーグナー「パルジファル」を力強く振り、ひときわ大きな喝采を受けた。「パルジファル」はシュターツオーパーでは復活祭の前後3回しか公演しないのが慣例で、来年も同様に4月1日、4日、7日の3回、シュナイダーが指揮する(ただし来年は特別6月30日にも「パルジファル」があることは既に4月2日付の記事で報告してある)。
 今日の「パルジファル」の第二幕開演直前にディレクターのホレンダーが舞台に出て来たので、シュトゥルックマンが病気のため降板したこともあり、更に出演者に変更でもあるのかと心配したが、そうではなくて、指揮者がシュターツオーパー舞台生活60年になるというおめでたい報告だった。1939年3月26日ウィーン生まれのシュナイダーは8歳でウィーン少年合唱団に入り、子供の時から舞台で歌っていたのだ。シュターツオーパーは第二次世界大戦の末期に爆撃を受け、舞台がなかったので劇場が修復されるまではテアター・アン・デア・ヴィーンで公演していた。その時以来の60年ということである。今あるシュターツオーパーの舞台デビューは1984年9月17日「薔薇の騎士」で、これまでにモーツァルト、シュトラウス、ヴァーグナーなどおよそ350公演をこなしている。2004年からシュターツオーパーの名誉会員になった。なお名誉会員で指揮者はシュナイダーの他に小澤征爾音楽監督、リカルド・ムーティ、ズビン・メータがいる。
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